プロフィール

Author:shangyeyingming
みなさんこんにちは! 中国黒龍江省の鶴岡、山東省の青島の日本語学校での日本語教師としての経験を生かし、現在は大阪の関西デザイン造形専門学校で主に中国人留学生に日本語を教えながら、Japan Online School(J-OS)で特に欧米人に日本語を教えている上野です。
青島の学校で毎回「あいうえお」を教えていたことから、同僚から「アイウエノ」と呼ばれ、今では「愛ウエノ」と勝手に名乗っています。

今からの日本はもっと「世界」を、「アジア」を知っていかなければならない!! その国を知ると同時に日本を再認識する。そして「人」としての関係を築ける! 理想ではあるが、すべての国が平和であって欲しい。

先ずは個人レベルから・・・・  
その第一歩は言葉から・・・・








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15.仕事の意気込み
 14の「平等社会」で、長年働いていたり、仕事ができたりすれば、給料もいいと書いたが、これはあくまで共産党員や民間の会社などで働いている人のことである。それもある程度上にいる人間の話である。
 飲食店や普通の商店などではビックリするぐらい安い。そのせいもあり、昔からの共産圏の店などではどれだけ働いても働かなくても同じ給料であるため、ものすごく態度が悪い店もある。日本のコンビニで「いらっしゃいませ」の挨拶がないというだけでプンプン怒っているような日本人には到底容認できないものだと思うが、レジの目の前に商品を持って立っていても、携帯電話で最後まで話していて、電話で話しながら、お釣りを渡す店員もいる。(ここまでひどいのは稀だが)接客は問題ないが、愛想は全くないという店員は多い。
 そんな環境で育った人などが、留学や就労で日本に来て問題になるのは「きついから」とか「したくないから」といった、どうしようもない理由で、やる気もなく働かない中国人もいることだ。たまたまそんな人間しか集まらなかった日本の飲食店などでは「中国人は働かない」というイメージが強いだろう。それがステレオタイプになると、どんな人間であろうと、中国人であるというだけで偏見や謂われのない差別をしてしまう職場や日本人もいる。
 しかし、全く反対にすごく働く中国人もいることを忘れてはならない。
 日本語学校の事務員は通常、学生の受付から数々の事務に加え、年に二回、多いところでは四回、留学する学生の資料作りや翻訳を行う。私が勤めていた学校の事務員も例外ではない。朝は八時半から通常は六時半までで珍しくもないが、忙しい時期は三ヶ月連続で夜中の十二時、一時になることもざらにある。
さらに、かなりの神経を使う仕事でもある。
 これと同じく、日本に留学している中国人もそれぞれではあるが、国の親から学費や生活費を出してもらえる学生はほとんどいない。(いたとしても相当な額になる)だとすると、仕事をしなければ、生活はできない。だが、午前中は日本語学校へ行かなければならず、就職という形では仕事はできない。大学生であれば、もっと授業の時間は長い。よって、バイトをするしかない。となると、給料もさほど高くはないので、長時間働くしかない。そういう状況がわかっているはずなのだが、法律では一日四時間、週に二十八時間(教育機関の長期休業期間中は一日八時間)以内しかバイトをしてはいけないことになっている。「学業を大事にしなさい」ということは理解できるのだが、矛盾だらけである。
 さて、学生の方はというと、学校が終わり、すぐに一つ目のバイトをし、続けて二つ目、朝方帰ってきてやっと寝られるような生活をしている学生も少なくない。ともすれば、日本人は中国人がお金を稼ぎに来ていて、そのお金を国に仕送りしている。だから、かなりお金を稼いでいるんじゃないかと思っている人もいるかもしれない。もちろん、そういう人もいないわけではないが、国費留学生や大学で奨学金をもらっているような学生以外は仕送りどころか、学費、ましては生活費さえままならない学生も多い。大学へ行ければ、まだいいが、日本語学校から大学進学をする際、学費が払えないという理由で、せっかくの進学を断念せざるを得ない学生もいる。
また、学費を稼ぐためだけにバイトに明け暮れ、何も残らず、精神的にも追い込まれていく人も少なくない。
 日本人が思っている以上に頑張っていて、日本の飲食店などに十分に貢献している学生も大勢いることも忘れてはならない。
 これは、あるコンビニでバイトをしている中国人留学生の話である。ここで重要なのはコンビニでバイトができるということはかなり日本語がうまくなければ不可能であるということだ。
 ある日そこに二十歳ぐらいの男(日本人)が客として現れ、その留学生の日本語の発音を聞いただけで、「何で北朝鮮のヤツがコンビニでバイトしてんだよ!」と、うだうだまくし立てたという。本人は「中国人です」と言っているにも関わらず、声を重ねてきて、怒鳴り散らしたらしい。話にならない。周りの日本人も呆れていたらしいが、思い込みと、無知にも程がある。これこそ日本人の恥だ。
その留学生が仮に北朝鮮の人であったとしても、かなり失礼な話だ。逆の立場に立ったとき、他人の、他人どころか国家の犯罪のことで責められたらどう感じるのか?ステレオタイプも甚だしい。
 話は逸れたが、進学を断念した学生などは進学しない以上、ビザをもらえないので、国へ帰るしかないのだが、何のために日本へ来たのかという葛藤もあり、親にそのことを言えず、そのまま不法滞在し、表舞台に立たずに過ごしてしまっている者もいる。もちろん法律という観点から見ると、許せないことではあるが、同じ不法滞在でも様々な思いがある。
 これまた様々ではあるが、きつい状況の中で、健気に働いている留学生も多い。こういったことをもう少し現場で触れ合う日本人もいわゆる官僚と呼ばれるお偉方ももう少し真剣に考えてみる必要があるのではなかろうか。そういった小さな知識と思いやりを持つだけで、日本は真の国際化ができるのではないだろうか。

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